曲紹介 (YouTube)

DE DE MOUSE - "Baby`s star jam"

2014/05/15

_HikIGUkziI

DE DE MOUSEの基本的な紹介はこちらを参照してほしい。この曲"Baby`s star jam"は2006年のDE DE MOUSEが自主製作盤に初めて収録され、彼が広く認知されるきっかけとなった曲だ。

聴いていると、一見すごくとっつきやすそうなのだけれど、この繰り返される子供の歌声をずっと聴いていると、頭が面白おかしくなってきたり、終わりの方では、若干ドリルンベースを思わせるような複雑なビート処理が行われていて、良い意味での毒っ気がある。そんな様からは、YMOの1981年にリリースした"BGM"というアルバムを想起させるところがある。ちなみにこのサイケデリックなビデオは、MIDORI KAWANOというクリエイターによって作られている。

AZUpubschool - "Lovely her lips"

2014/05/01

SamkIgCXy5w

彼の2013年10月にリリースしたEP、"Lovely her lips EP"のBandCampページによると、AZUpubschoolは先日紹介したdoopiioのメンバーである、京都在住のトラックメーカー、Yukio Yoshidaによるソロプロジェクトであるようだ。ミュージシャンとしての活動もさることながら、ボーカリストへの楽曲提供、様々な分野のBGMの制作などの活動も行っているそうだ。

この"Lovely her lips"のMVには、新鮮な風が吹き込んでくるような爽快さがある。夏が始まる前の高揚感のようなものも感じる。音楽的にはチルウェーブとDay Tripper Recordsのビートミュージックの要素を感じる。また、映像がお洒落で綺麗でエロい。数々の美しい白人女性が出てくる。一体どうやってここまで集めたのか。僕は0分53秒あたりから出てくる、スカーレット・ヨハンソン似の娘が好みだ。

JINTANA & EMERALDS - "Honey"

2014/04/24

R1air0ngLcI

先日紹介したJINTANA & EMERALDSが、2014年4月23日にP-VINEから10曲入りのフル・アルバム「Destiny」をリリースした。P-VINEの同アルバムのリリースページはエメラルドグリーンで彩られた魅惑的なサイトとなっている。同グループのメンバーは女性シティポップシンガーとして著名な一十三十一、幅広くダンスミュージックのプロデュースをするカミカオル、女優でもあるMAMIの三人の歌姫をフロントに、含めた様々な楽器を担当するKashif、Steel Guitarを担当するJintana、そしてミキサー(((さらうんど)))でも活躍するDJ・CRYSTALの6人編成である。ミキサー以外は全員ボーカルに携わるようだ。

コッテコテに真夏のドリーミーなチルアウトミュージックを演出してやろうという気概に溢れたミュージックビデオである。音楽、ジャケ、公式サイト、映像に至るまで、ここまでやり切っているというのが笑える。ご堪能あれ。

GayBird - "CouCou on MARS 火星日常 - (7mins trailer)"

2014/04/12

GL49SWsrSq4

CouCou on Mars はGayBirdことLeung Kei-chuekが音楽と監督を担当する、新しいアートとテクノノロジーを用いた現代電子音楽パフォーマンスである。彼のプロフィールを公式ページ)で見たところ、彼は音楽やアートやテクノロジーの垣根を越えたアーティストであるようで、何か自身も自分をどう定義したらいいのか、迷いを抱えているようだ。このプロジェクトのボーカリストと作詞には、R&B、Pops、Jazzを主なフィールドとする著名な日本人女性ボーカリスト、UAが参加している。他にもデザイナーやエンジニアをはじめ、大変沢山の人間がこのプロジェクトに関わっていて、彼らの名前はこのYoutubeページの説明文に列挙されている。尚、このプロジェクトのCDアルバムもiTunesで売られていて、お値段はUSD 12.99。

音楽的にはフランスの電子音楽の作曲家、François Bayleあたりの宇宙感のある実験音楽とビートミュージックが合わさったような音楽だ。一つ一つの音のキレが良く、その点から音への愛情の深さを感じる。何かこう、謎音楽をハイクオリティで聴かせられている感覚。UAの登場は3分30秒あたりから。音楽のみならず、音の視覚イメージを作りだす映像もかなり凝っていて、大変興味をそそられるトレイラーとなっている。

原田茶飯事 - "「光るジュレのなかから」ダイジェストPV"

2014/04/10

2tIhp4ZovGM

原田茶飯事の公式ページのプロフィールによると、原田茶飯事は5月2日うまれのA型で、あっちにも行けるしこっちにも行ける、全方位型シンガーソングライター、だそうだ。これまでに共作を含む4枚のアルバムを出している。関西で知られた7人組トロピカルポップスバンド・クリームチーズオブサンの解散後、ガットギターを手に年間150本ほどの公演を続け全国を渡り歩き、先日の4月8日には菊池成孔プロデュースの女性ジャズ・ボーカルの青羊を中心としたジャズプロジェクト、けものya-to-iなどでの活動でも知られるシンガーソングライター柴田聡子との共演を果たしている。

このPVは原田茶飯事 の新作アルバム「光るジュレのなかから」のダイジェストPVである。DTMのリアルな現場が表現されている。自分のク○シンプルな環境と比べて、随分と機材・楽器が揃っていて羨ましい限りだ。メイキング映像の合間に流れてくる音楽は茶目っ気のあるホリディポップという感じで、大変質は高そうである。あと、2分40秒あたりから登場するシンセサイザーは大人の科学の付録に付いていたやつだと思われる。(←持ってる)

ya-to-i - "sumica"

2014/03/05

XhxlXePqTQ8

OTOTOYによると、ya-to-i (ヤートーイ) はROVOや自らのソロ活動で有名な山本精一、ムーンライダーズの岡田徹、 元マンスフィールドの伊藤俊治からなるポップ・ユニットで、2001年から2002年にかけて2枚のアルバムを発表したものの、長らく活動休止状態にあったそうだ。 ところが2013年の2月に突如活動を再開し、同年10月には、フル・アルバム「Shadow Sculpture」をリリース。 このアルバムの制作には柴田聡子、じゅんじゅんの2人が全面的に参加している。 この曲「sumica」は、そのアルバム「Shadow Sculpture」からの一曲。

この朗らかな、何かこういまいち弾けきらない感じの清涼感のある女性ボーカルが可愛いらしい。 ドラムとピアノを基調としたトラックに、電子サイケを感じさせる効果音的なパッド、浮遊感のあるシンセ、 カメラのシャッター音、機械音声のようなコーラス音など、様々な音が入れられる。 最後は同じフレーズが何度か繰り返されて、そのシュールな映像と相まって何か催眠をかけられているような気分になる。 全体としては実験性は高いものの、至ってポップである。この二つの要素は完全に両立されている。 (特定の条件を満たせば、この一見相反するように思える二つの要素は、容易に相反するものではなくなるのかもしれない。それに関しての考察をこちらに少し書かれている。) それに加えて清涼感のある電子サイケデリックポップであるという点を踏まえると、嶺川貴子を想起せずにはいられない。 また、UKポストロックの先駆け的なバンドであるDisco Infernoや、ツチヤニボンドが好きな人もきっと反応する曲であるだろう。

Sensate Focus - "X"

2014/03/04

Vam4or3R6Wk

Sensate Focusは実験的な変則ミニマルビートの音源を数多くリリースする、 UKのシェフィールド出身の Mark Fellのプロジェクトであるようだ。これまでの彼のリリースは7つあり、 その内の6つはアーティスト名と数字が割り振られたタイトル名となっている。 この曲は"X"はクラシックの都として知られるオーストリアのウィーンに拠点を置くインディペンデントレーベル、 Editions Megoからリリースされている"Sensate Focus 1.6666666"からの一曲。

今まであまり聴いた事が無いタイプのハウス的ビートミュージック。 (一応僕がこの分野にはあまり詳しく無い事は言っておく) 圧迫感とキレとスッキリ感を併せ持つ電子ドラムによって刻まれるズレを感じさせるビートの上で、細切れにされたセクシーな男性ボーカルや、 抽象的で硬質なシンセなどが、ウワモノとしてズレのあるビートを刻む。また、一つ一つの音が丁寧に作られていて、 それらの音が互いに干渉し合う事なく、スッキリと整理整頓されている印象を受ける。 この辺の作業の質の高さが、この曲にある種の迫力を与えているのは間違いが無いだろう。 ざっくりまとめると完成度の高い音色群によって作られたビートのズレを楽しむ、独特で、洒落たビートミュージック。

Elen Never Sleeps - "Silver"

2014/03/03

LRdLurq1G-c

Elen Never Sleepsは日本の東京を拠点として活動するミュージシャンであるようだ。 これまでのリリースには、"Silver EP""Rum EP"があり、いずれもName Your Price方式でダウンロード販売されている。 この曲"Silver"は、その"Silver EP”からの一曲。

ローファイでシンセポップなトラックの上で、David Sylvianと以前眞鍋か○りを交際していたお笑い芸人を想起させる、 大変特徴的な低くて艶めかしい歌い方をするボーカルが歌う。この楽曲に関しては、アメリカのローファイ・シンセポップアーティスト、"John Maus"との類似性を感じさせる。 他の曲も彼のSoundCloudで聴いてみたが、シンガーソングライター系のトラック、ネオアコ系のトラックの上で、この低く艶めかしい声で歌ってたりしていて、こちらもかなり独特な味わいが出ている。