曲紹介 (SoundCloud)

森は生きている - "磨硝子"

2015/01/18

森は生きているの公式サイトによると、彼らは東京で活動する6人組のバンドであるようだ。「カントリー、ソフトロック、スワンプ、アンビエント、モンド、エキゾチカ、トロピカル、ジャズ、ブルース、クラシック、アフロなど. . .メンバーの雑多な音楽嗜好により、バンドは唯一無二のチャンポンミュージックを奏でる。」とある。メンバーのほとんどは多様な楽器を操れ、その中にはペダル・スティール・ギターマンドリンバンジョー、アコーディオンといった、現在のポピュラーミュージックにあまり使われていないオーガニックな楽器も含まれている。

自分でも言うのも難だが、割かし影があり、そして夜好きの性格の自分には、森は生きているの牧歌性、太陽の日差しと森の豊かさを感じる底抜けの明るさ、多くの人にウケそうなカラフルでポップなメロディは自分にしっくり来るものではなかった。だからヴィレッジヴァンガードなどで、森は生きているの音楽が流れていても「良いね。自分には合わないけれど」みたいな感じでスルーしていた。

しかし先日某レコードショップで彼らの2ndアルバム「グッド・ナイト 」を少し試聴したところ、認識が変わった。牧歌性や明るさはそのままだが、何だろうか、以前より生々しさを感じた。これは確かに人の中から生まれてきている音楽なのだなという、リアルさとでも言おうか、それが音楽に封じ込められている気がしたのである。そこで自分との距離感が縮まった感がある。それに加えて大変音楽的で、艶やかで、美しい。少し聴いた限りでは電子音楽のぶつ切りにされた、急な、無機質な曲展開がない。メロディラインも美しく、サビは太陽の日の光をあたりを照らすような輝き、多幸感があった。まあ、その曲はこの曲じゃないのだが・・・。しかしながら、この曲からもその一端を垣間見る事は十分に出来るはずだ。


-->