曲紹介 (SoundCloud)

Masayoshi Fujita - "Snow Storm"

2014/02/03

SoundCloudのMasayoshi Fujitaのプロフィールページによると、 Masayoshi Fujitaはドイツのベルリンを拠点として活動するヴィブラフォニスト兼作曲家であるようだ。 彼のSoundCloudの音源の数々を聴いている限り、その楽曲はヴィブラフォンと電子音楽を組み合わせたもの、 アコースティックな編成で作られた曲まで色々ある。中にはあの抽象的で魅惑的なクリックハウスを作るJan Jelenikとのコラボ曲もある。 自身のソロプロジェクトであるel fog名義でリリースしたアルバムを合わせて、 これまで3枚のアルバムをリリースしており、この曲"Snow Storm"はflauからリリースされた"Stories"に収録されている。

夜の音楽が好きな自分としては、ヴィブラフォンはとても好きな楽器の一つである。 このヴィブラフォンのソロ演奏を聴いていると、真夜中の真っ暗闇の中の真っ白な雪景色が思い浮かんでくる。 ヴィブラフォンとキラキラ宙に舞う雪の結晶を想起させる効果音のみで、ここまでの音風景を表現出来てしまうのには、ちょっとした驚きがある。 また、このメトロノームを使わない演奏というのはリズムに有機的な揺れがあり、 音が生き物のように生きている感じがするので好きだ。 今の音楽は音がキチっと整理整頓されたものがとても多いので、たまにこういう生っぽさのある音楽を聴いて、 自分の音楽細胞の使われていない部分のリハビリテーションを施したくなる。

この抽象的で煌びやかでメランコリーな音色は、夜っぽい音楽を作るポストロックに合いそうな音色である。 もう少しこの曲を見つけるのが早かったら、今年の真冬に堪能できたのにな、と少し悔やんだ。

※追記:この記事を書いた次の日の夜、急に冷え込んで、雪が降り積もりました。


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