曲紹介 (SoundCloud)

フレネシ - "地球空洞説", "レイテンシーガール"

2014/04/09

SoundCloudにプロフィールによると、8歳でささやき声しか出なくなり、 20歳の頃より大学卒業までの二年間に50曲余りを作曲。22歳の頃よりソロ名義を「フレネシ」として、「ささやいていても硬派」な楽曲を多数作曲している、とある。 また、坂本龍一主宰していたミュージックサイト、MUSIC TREEでは、LiveBrain賞、ONKYO賞をはじめ受賞多数。これまでのリリースには2009年のHMVインディーズチャート、カレッジチャートの一位をそれぞれ獲得したアルバムの「キュプラ」、ミニアルバムの「Landmark Theater」、7インチの「aucitron」がある。後者二作品には英詞バージョン、イタリア詞バージョンがあるようだ。

先日紹介させて頂いたSayoko-daisyとの類似性を感じさせる。Sayoko-daisyよりも「可愛い」と「エロさ」の度合いは「可愛い」寄りである。そして彼女と同じく80年代のアイドルポップやシティポップから影響を受けており、尚且つ、カヒミカリィやbiceのような渋谷系のアーティストからも影響を受けていると思われる。ポピュラーミュージックとして構成が良く練られており、フックがある。この「可愛さ」の中には、ポピュラーミュージックの幅広い素養が内包されていように思う。

試みとして面白いのが、”「鼓動の秘密」を歌ってみた”である。これは元々東京女子流というアイドルグループの楽曲である「鼓動の秘密」のボーカルレストラックの上で歌った曲であると思われるが、これは本家を凌駕している出来であると思う。ここまで歌い手によって曲の印象が変わるとは驚きである。素人の女性を集めて、中途半端なアイドルグループを作ってプロデュースするよりも、素質のある歌い手をプロデュースして、クオリティの高いものを作れば、海外でも人気が出るだろうし、人々に末永く聴かれるだろうし、ファンの裾野が広がるだろうし、もっと儲けられるようになるだろうし、何より音楽に携わる者としてより幸福になれる、と思うのだがどうだろう。


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