曲紹介 (SoundCloud)

Eadonmm - "Jeux Interdits"

2014/07/11

良い意味で驚いた。このEadonmmの新しい曲の野心性と独創性と、そして以前までの音楽性を一変させるような曲を世に出してくる度胸にだ。彼のウィッチハウスチルウェーブポストダブステップなどを彷彿とさせるドローン快楽主義的なビートミュージックは、ピッチフォークをはじめ各方面で一定の評価を得ているが、その彼が、これ程ビート感の無い、電子芸術音楽とも言えそうな実験的でよりドローンなミュージックを世に送り出してくるとは思わなかった。

僕はドローン好きで、主にその低音の心地の良さから発生する快楽性が好きなのだけれど、Eadonmmはより低音の破壊性に快感を感じているように思える。それは特に2分28秒からの展開で察せられ、その抑揚を利用した低音による破壊とも言うべき部分を聴いていると、かなりの興奮が伴う。こういう感性というのは、僕のような家聴き派には得にくいもので、頻繁にクラブに通っている人間だからこそ得られる感性なのだと思う。

アーティストというのは一定の知名度を得ると、自分の既存の音楽性からはみ出しにくくなる傾向があると思うけれど、どうやらEadonmmにはそれは当てはまらないようだ。尚この曲は、同曲のSoundCloudページ下部のリンクから、320kbps MP3のフォーマットで無料ダウンロードが可能だ。


-->