曲紹介 (YouTube)

F.I.B JOURNAL - "時間を編む / Jikan Knitting"

2014/10/26

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このOrquesta F.I.B JOURNAL e.pのテープを某レコード店で試聴したとき、今まで音楽を聴いていて、あまり味わった事の無い音の濃厚さに驚いた。濃厚で、ドス黒くて、コクのあるラーメンのスープのようなものを思い浮かべた。おまけにパンを派手に動かすような音響処理をやっているわけでもないのに、同音源をヘッドフォンで聴いていると、所謂「耳がレイプされる」ような感覚に陥り、一番初めの試聴の時は思わずヘッドフォンを外してしまったものだ。

この曲「時間を編む / Jikan Knitting」はOrquesta F.I.B JOURNAL e.pの二曲目に収録されている。濃厚なウッドベースと、まどろみと渋みのあるギター、シンプルなドラムでを基調とし、そこにステレオの真左から、低音の効いた、エロい、 麒麟の 川島明というお笑い芸人の声を彷彿とさせるようなヴォーカルが入る。そうだ、思い出した、耳レイプの主犯はこのヴォーカルだったのだ。全体として Cowboy Bebopの世界観とか、NYの雰囲気を彷彿とさせるような濃厚なJazzに仕上がっている。

F.I.B JOURNALは山崎円城が2003年に立ち上げたポエトリー・ジャズ・プロジェクトであるようだ。2005年からEgo-wrappin'のサポートベーシストとして活動する真船勝博、ドラマー沼直也が正式加入し、トリオ編成となった。現在までに5枚のフル・アルバムをリリースしている。またOrquesta F.I.B JOURNAL e.pは123枚限定であるようなので、お早めに。