曲紹介 (YouTube)

婦人倶楽部 - "東京カラー(short ver.)"

2014/12/07

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この前、渋谷のタワレコ婦人倶楽部インストア・ライブがあったときに、密かに立ち寄らされて頂いた。驚きだったのが、プロデューサーの佐藤望がかなりお若い方であった事である。てっきり彼の生み出すポップスの質の高さから、何十年も作曲やエンジニアをやってきた職人気質の年配の方だと思っていたので、意外だった。

ライブの方はよく準備されたパフォーマンス・アートという感じだった。曲が進むにつれ、割烹着姿から、チャイナドレスのような柄の衣装に変わっていて、踊りと小道具を駆使して、婦人たちの日常のようなもの表現されていた。また、婦人たちは普通にお美しい方たちだった。本当に一般の方であるので、写真撮影は控えてくれとの事を言われたので、残念ながら写真は撮れなかったが。

さて、婦人倶楽部の新作「東京カラー」が12月10日にタワーレコード、disk unionなどでリリースされるようだ。同作品には北園みなみがリミックスを施した「FUJIN CLUB」、mishmash*による「東京カラー」のインストゥルメンタルバージョンなど、全4曲が収録されるそうだ。そしてこの新曲「東京カラー」のMVは、まるで佐渡ヶ島からはるばる渋谷にライブに来た時の彼女らの心情が描かれたているようである。ライブにしろ、曲にしろ、あくまで彼女らは等身大であるように感じられる。

EMERALD FOUR - "I SEE"

2014/12/06

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Emerald FourSoundCloudTwitterを見る限り、相変わらず精力的に曲を作っている様子の彼らだが、今回紹介するのは彼らの少し前のMVだ。テレビゲーム的な音楽、チャイナ的音楽、サイケデリックの入り混じったような万華鏡的な音楽。聴いていて、彼らはYMOからも影響を受けているのかな、と思わせる。そんな音楽と、チャイナ服を着た三人の踊りを中心とした、チープで、エロ可愛い、サイケデリックな謎ヴィデオのコラボレーションからは才気を感じざるを得ない。

小島麻由美 - "モビー・ディック"

2014/11/29

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小島麻由美の音楽と出会ったのは、中学生の頃だったろうか?彼女の生み出すメルヘンで濃厚な音楽は、当時の下北沢あたりの「おとなの生活」のようなものが浮かんできて、当時の自分はそこでの生活に憧れたものだ。まあ、彼女が下北沢とどれ程親和性があるのかは知らないわけだが、なぜだか自分の中では小島麻由美と下北沢は密接に結びついていた。

あれから随分時は過ぎて、今、彼女の最新アルバム「路上」に収録されている新曲「モビー・ディック」をYouTubeで聴いているが、相変わらず小島麻由美節は健在だ。メルヘンで、キュートさがあり、アクが強い。このアクの強さというのは、一言では説明が出来ないのだが、個人的には椎名林檎も同じようなものを持っていると思う。腹が据わっていて、そこに音楽的身体操作が加わる事によって生み出される存在の色濃さ、どう装いを変えようが出てきてしまう、その人の味というか、なんというか。そして今回の曲はVIDEOTAPEMUSICのヴィデオと相まって、サイケデリック・ロック色の強い曲となっている。

佐藤奈々子 - "『Light Mellow 佐藤奈々子』ダイジェスト"

2014/11/16

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佐藤奈々子はシンガーソングライターであり、写真家であり、先日こちらで紹介したjan and naomijanの母親である。これまでに彼女の別名義「Nanaco」でのリリースとベストアルバムを合わせて、11枚の音源を出している。そして先月10月29日に、音楽ライターである金澤寿和が選曲・監修する「Light Mellow」という「メロウなテイストとグルーヴをテーマにシティ・ポップス、AOR、和製レア・グルーヴなど、心地よりチューンだけをセレクト」したコンピレーションの、彼女の楽曲だけを集めた音源が発売された。

70年代風のエロさといい感じのダサさのある、シティポップとアイドル歌謡を行き来しているような音楽である。彼女の声はメロウで、可愛らしく、そしてちょっとした「黒さ」も感じさせる。録音機材も良いのか、濃厚で、繊細で、温かみのある音が出ているように思う。

Pawn - "Star Shards feat. cokiyu"

2014/11/08

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Pawn梅沢英樹によるプロジェクトであるようだ。これまでに5枚のアルバムを出している。彼のSoundCloudを聴く限り、彼はRyouji Ikedawk[es] を想起させるような、多種多様な細かいノイズが使用された気持ちの良いトラックを作っている。また自分の作ったトラックに女性ヴォーカルを招いて、歌わせる事も度々あるようで、この"Star Shards feat. cokiyu"もその内の一曲だ。

多種多様なクリック、ノイズ、効果音で構成される、まるでヒンヤリとした空気に雪の粒が散りばめられたかのようなトラックの中で、ツジコノリコを思わせるような、cokiyuの仄かな暖かみを感じさせるヴォーカルが歌う。今日の朝のような冷え込んだ日に聴くにはぴったりの曲だ。

F.I.B JOURNAL - "時間を編む / Jikan Knitting"

2014/10/26

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このOrquesta F.I.B JOURNAL e.pのテープを某レコード店で試聴したとき、今まで音楽を聴いていて、あまり味わった事の無い音の濃厚さに驚いた。濃厚で、ドス黒くて、コクのあるラーメンのスープのようなものを思い浮かべた。おまけにパンを派手に動かすような音響処理をやっているわけでもないのに、同音源をヘッドフォンで聴いていると、所謂「耳がレイプされる」ような感覚に陥り、一番初めの試聴の時は思わずヘッドフォンを外してしまったものだ。

この曲「時間を編む / Jikan Knitting」はOrquesta F.I.B JOURNAL e.pの二曲目に収録されている。濃厚なウッドベースと、まどろみと渋みのあるギター、シンプルなドラムでを基調とし、そこにステレオの真左から、低音の効いた、エロい、 麒麟の 川島明というお笑い芸人の声を彷彿とさせるようなヴォーカルが入る。そうだ、思い出した、耳レイプの主犯はこのヴォーカルだったのだ。全体として Cowboy Bebopの世界観とか、NYの雰囲気を彷彿とさせるような濃厚なJazzに仕上がっている。

F.I.B JOURNALは山崎円城が2003年に立ち上げたポエトリー・ジャズ・プロジェクトであるようだ。2005年からEgo-wrappin'のサポートベーシストとして活動する真船勝博、ドラマー沼直也が正式加入し、トリオ編成となった。現在までに5枚のフル・アルバムをリリースしている。またOrquesta F.I.B JOURNAL e.pは123枚限定であるようなので、お早めに。

北園みなみ - "『promenade』 digest"

2014/10/19

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例えばサッカーをする時は自分はネイマールジダンといったプレイヤーを頭に思い浮かべながら、ボールに触れる事が多い。彼らのボールタッチの感覚をコピーしたいと思うからだ。音楽を作っている時も、色々な人間を思い浮かべるが、近頃では北園みなみの感覚をコピーしながら曲を作る事が度々ある。彼の感覚をコピーしようとすると、奔放な創造性に溢れた気分になるのだ。

北園みなみが10月22日に発売するアルバム、"promenade"のダイジェストがYoutubeで公開された。ざっと聴いた所、洒落たシティポップが多いように感じるが、そこには格調高さがあり、無邪気で奔放なアイディアが詰め込まれているように感じる。ちなみにLampの染谷太陽は同アルバムに対し、自身のブログで「ミュージシャン全員総辞職したくなるアルバム」と「これはもう事件であり、音楽革命」の批評をしている。さて、その内容や如何に。

owtn. - "jerryfish."

2014/10/13

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今、台風が近づいてきていて、僕は休日にも関わらず外に出られない。外ではしとしとと雨が降っていて、あたりの気温は低くなり、ヒンヤリとしてきている。僕は暖色系のデスクライトを一つ付けた部屋で一人、プログラミングの学習を終えて、ぼんやりとPCのディスプレイを見ている。北海道札幌のポエムコア・アイドルであるowtn.の新しいMV、" jerryfish."はまさにこんなシチュエーションで見たくなるような動画だ。

このビデオを視聴していると、このダウナーで、心地よく落ちていくような、水をイメージさせる音像の中で、クラゲのように漂っているような気分になる。また、このビデオではowtn.のセクシーさが、大変適切な形で前面に押し出されているように思う。ネットでインディーミュージックの領域に足を踏み入れて活動しているアイドルは様々な形で存在するけれども、その中でもヴィジュアルを前面に出した、かなりアイドルらしい活動の仕方をしているアイドルだ。