曲紹介 (YouTube)

Cuushe - "Tie"

2015/03/01

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最近、すごく空虚な気分になる事が多い。今日も例外ではない。人間の利己性、権威主義性、名誉と地位の儚さ、新しいものへの排他性、弱きものへの虐待性、自分がいなくても世界が回る事、成立要因さえ揃えば最低な事が起き続ける事、愚行を延々と繰り返す人の愚かさと、その愚かさを認知すら出来ない人の認知の限界性、などに気付く事が多かったりで。しかも今日は寒くて、雨で、明日は月曜日だ。こういう日は家に籠りたくなる。Cuusheのこの曲"Tie"はそんな自分の手助けをしてくれそうだ。

Cuusheは京都出身のアーティストで、これまでに"Red Rocket Telepathy"(2009)、"Butterfly Case"(2013)、二枚のアルバムをリリースしている。この曲"tie"は七曲入りの最新EPの"Night Lines"からの一曲。

Cuusheの一つ前のアルバム"Butterfly Case"は、チルウェービーな音の霧の中に寂寥感のあるヴォーカルが見え隠れするような音楽だったが、この曲"Tie"では、その霧は晴れていて、音に透明感と洗練性を感じる。ただし"Butterfly Case"で見られたような、どこまでも落ちていくようなノリは継承されているようだ。そんな曲と共に流される、愛らしく幻想的な動物のイラストが万華鏡のように回る映像には、サイケデリック、ミニマリズム、ダウナーさが同居している。昔YouTubeにあったSlowdiveのRuttiという透明感のあってダウナーな曲と共に、10分間乾燥機が回っているだけ映像のノリと似た様なモノを感じる。