曲紹介 (SoundCloud)

Kumisolo - "Ce soir"

2014/01/29

フランス語の響きってすごく好きだ。品性とセクシーさと同時に、ユーモアを感じさせる響きである。 では、その言語で作られた歌を、のっぺりした発音をする日本人の女性が歌うとどうなるだろうか? 日本人女性であるクミのプロジェクト、Kumisoloが行ったその実験結果では、その化合物は独特な脱力感、可愛らしさ、スルメ感を生み出す事が解った。

Kumisoloの公式サイトによると、クミは思春期にアンナ・カリーナの出演するゴダールの映画を見て、「パリ、ここが私の住む街だわ!」と決意し、渡仏。 パリに来てからは『魔女の宅急便』のキキのようなパン屋さんでのバイト。 そしてパリジェンヌに素敵なお洋服を売ったりしながらヌーヴェル・ヴァーグの粋な仕草を学ぶべく映画学科の授業に通っていたらしい。 そしてコンキ・デュエットとという日本語、フランス語、英語が混じり合ったポップロックをを奏でる3人組の女子バンドをやった後、一人で作曲を始め、Kumisoloがスタートしたらしい。

Ce soirではサーフミュージックを思わせるような痛快なトラックで、日本人女性であるクミが思いっきりフランス語で歌っている。 今まで日本人女性が英詞で歌っている曲、日本人女性がポルトガル語で歌っている曲は結構聴いてきたけれど、 この日本人女性にフランス語で歌っている曲というのが、今のところ一番味わいとしては面白いかもしれない。


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