曲紹介 (SoundCloud)

ROTH BART BARON - "SubarashiiHibi"

2014/01/30

ROTH BART BARONは2008年に結成された三船雅也(vocals & guitar) 、中原鉄也(drums)の二人組のロックバンドである。 彼らは2009年に"The 3rd Music Revolution JAPAN FINAL"というコンテストにも出ていて、5,409 組の中から "Outstanding performance award"、 "Best audience award"にも選ばれている。これまでの彼らのリリースには「化け物山と合唱団」、「Chocolate Demo」という二つのEPがある。 この曲"SubarashiiHibi"は「Chocolate Demo」からの一曲。

聴いている限りでは、カントリーミュージックの要素を強く感じさせる。サイケフォークも若干入っているかもしれない。 全体としてかなりアコースティックな響きがしていて、電子的な香りはほとんどしない。

一見優しそうに見えて、狂気的な人っている。何を隠そう自分もそう形容されることがたまにある人間なのだが、 この曲程その二つの要素の間にギャップは無いと思うから、安心して欲しい。 歌詞の内容は、要するに今日は気分の良い日だったのに、映画館で話す女性のせいで台無しになちゃったよ、というもの。 ボーカルは大変優しい、絹の織物のような歌声で、その女に対して「細っこい体をさ、鉄のブーツで切り倒し、 前歯を全部引きぬいてやろうか。金色に輝いた髪を引っ張って、町内会を引きずりまわしてやろう。」と心の中で語りかける。

可笑しいのが、サビで「僕をこれ以上、怒らせない方がいい」と静かに優しく歌うと共に、 ストリングスと「ゴオオオオ」と地鳴りのような音のするパッドが入って、音量がぶわっと上がる箇所。 歌詞と曲の一体感と優しさと狂気のギャップがとっても可笑しい曲。


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