曲紹介 (SoundCloud)

Jesse Ruins - "Dream Analysis"

2014/08/27

LLLLのFacebookをふと見ていたら、良く見る名前がその動画と共に飛び込んできた。Jesse Ruins、僕はこのアーティストを海外のアーティストであるとずっと思い込んでいたのだが、どうやら東京のバンドであるらしい。だってさ、以前彼らの公式MVをYouTubeで見たら登場人物が皆白人だったんだもの。そりゃ勘違いするでしょ?まあ言い訳は置いといて、メンバーはNobuyuki Sakuma (Programming/Synths)、 Nah (Vocal/Synths)の二人。ここに紹介した曲は全て"Dream Analysis"というEPに収録されている。他にも彼らのBandCampからは3枚の音源がリリースされている。

彼らの音楽、チルウェーブ的ではあるのだが、他とは何かが違う。シューゲーザー、ポストパンク、80~90年代のイギリスのマンチェスターのバンド的な要素が入っているのもあるだろうが、何より大きいと思うのは大体のチルウェーブは夏に合いそうな爽快さ、或いは夏の避暑地的な涼しさが前面に出ているのに対し、彼らのチルウェーブ的な音楽からは、そうしたものは全く言っていいぐらい感じない。むしろ曇り空が浮かんでくるのである。それがトレインスポッティングのサントラで聴いた様な、古い打ち込みの音と相まって、僕としてはすごくイギリス的なチルウェーブのように感じられるのである。しかしそんな音像の中でも、日本のポピュラーミュージックっぽいキラキラとしたかわいい感じも出ている。イギリス寄りでありながらも、一筋縄では説明が出来ない音楽だ。


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