曲紹介 (SoundCloud)

Seiho - "Plastic", "3D printer"

2014/09/05

大阪のビートメーカーであり、Day Tripper Recordsの主催者でもあるSeihoSoundCloudを久々に聴いてみると、彼の近頃の音源は、全体的に音にすごく電圧のようなものがかかっていて、音に更に力強さが出てきている印象がある。その昔ZEZEN BOYS向井秀徳が本人のブログで、同バンドのドラマー松下敦のドラミングに関して、ずっと彼と一緒にプレーしていると、その威力あるドラミングによって脳天を叩かれた気分になり、頭がクラクラしてくる、という様な事を言っていた覚えがあるが、そうしたビートのクラブミュージックヴァージョンがSeihoの最近のビートになるのかもしれない。Plasticはその好例になるだろう。これを聴いていると、何かこう、ビートで、音で、 圧殺されているような気分になる。

また、ABSTRACTSEXの楽曲群と比べると、更に実験性が強くなっていて、刺激的になっている印象がある。タイムラインを追っている限り、3D printerあたりがそのターニングポイントなっているのかもしれない。細かくぶつ切りにされたビートを基調として展開されるこのビートミュージックは、3D printerと名づけるに相応しい、テクノロジカルで、未来的で、革新的な響きのする曲となっている。

またあれからPitchforkにも紹介されたり、海外へツアーにも行ったようで、世界的な知名度も上がっている。Seihoはその勢いを更に増しているようだ。


-->