曲紹介 (YouTube)

ペトロールズ - "インサイダー"

2014/01/23

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ペトロールズの公式ページによると、 ペトロールズは2005年に結成された、長岡亮介(Vo / Gt)、三浦淳悟(Bass)、そして河村俊秀(Drums)の3ピースバンドであるようだ。 尚、「ペトロール(petrol)」という言葉は、英国で"ガソリン"を意味する言葉であるらしい。 彼らはこれまで5枚の作品をリリースしていて、このライブで演奏されている曲"インサイダー"は2008年の大晦日にリリースされた「EVE2009」というアルバムからの一曲。

とても都会的で洗練された、洒落たロックンロールミュージックを奏でていると思う。 のっけから、この太いベースと太いキックの鳴り具合にやられる。 そこにディレイとコーラスがかった、綺麗で、洒落た、どことなくブラジル音楽の香りがするテクニカルなギターと、 洒落ていながらも、空虚感を感じさせるボーカルが入る。

サビが終わると、個々の演奏者がその演奏技術の高さを魅せ始める。味わいのあるベースのソロが入り、ドラムが手数をかけたソロを始め、 お次はナンバーガールやZazen Boysを想起させる、まるで大きな都会風景が静かに描き出されるような、 抽象的なギターが轟音で鳴らされる。その後は聴いてると鼻血が出そうな圧巻のギターソロが入る。

全体として、都会の洒落た街に漂う空虚感と良くシンクロするロックンロールミュージックであると思う。 しかも、メンバーの個々が魅せられるような演奏技術を持っていて、 さらに、それを魅せる機会を作っているロックバンドであるという点において、ZAZEN BOYS的でもある。 こんな興奮もののライブをするロックバンドが東京にはまだいたという事実には、 目を見開かざるを得ない。