曲紹介 (YouTube)

tricot - "おちゃんせんすぅす"

2014/05/24

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heという日本のロックバンドの"in sequence"というアルバムを聴いた事がある。彼らの音楽には向井秀徳率いるZAZEN BOYS並の変則性があるんだけれど、彼らのような重さ、あからさまな変態性は無く、そのどこまでもポップで、軽快で、キレ味の良いサウンドには、当時新鮮さを覚えたものだ。

多分そういう音楽をガールズバンド、或いはアイドル的な路線でやろうとすると、このtricotになるのかもしれない。tricotは2010年に中嶋イッキュウ(Vo&Gt)、キダ モティフォ (Gt&Cho)、ヒロミ・ヒロヒロ(Ba&Cho)の三人で結成され、その後サポートメンバーであったkomaki♂ (Drums)が正式加入した。これまでに3枚のミニ・アルバムとEP、2枚のシングル、1枚のアルバムを出している。この曲『おちゃんせんすぅす』は、彼女らの1st アルバム、 “T H E”に収録されている。

力みの無い透明感のある声で、妙にエロさを感じる謎のフレーズを繰り返す女性ボーカルとそのコーラス、ノリの良い軽快なドラム、キレ味のあるギターにより、変則的でありながらも、ポップで、爽快で、セクシーさのあるサウンドを生み出している。またミックスワークも秀逸で、途中で女性ヴォーカルのリバーブが増幅され、空間的な広がりがもたらされる箇所にゾワっとくる。あとPVの最後、こっち見んな。

似たようなバンドとしてはFaraquetも挙げられると思う。また変則的なロックに興味がある人は、マスロックでネット上を検索してみると幸せになれるかもしれない。