曲紹介 (YouTube)

Nag Ar Juna - "doqu"

2014/06/11

-Alc5C1yz-I

久しぶりにその美しさで体に鳥肌が立つような曲に出会った気がする。この曲からは神々しささえも感じられるが、それは決して取ってつけたような神々しさではなく、内側から溢れ出てきて、それが自分に降り注ぐような神々しさである。何かこう身近にある、リアリティのある神々しさというか。このメロディや曲の展開の仕方、音の入れ方は、J-Popの良い部分が詰まっている気がするな、と思ったらあのカジ・ヒデキのサウンドプロデュースを手掛けていた橋本竜樹という方のインディ・バンド・プロジェクトであるらしい。彼は他にもHAHVAHDのサウンドプロデュースを手掛けているようだ。とりあえず両方のアーティストの音源をYouTubeで聴いてみたけれども、両方ともとってもポップで、この美しい曲を作る下地のようなものが感じられる。

しかし、カジ・ヒデキやHAHVAHDがより大衆に向けたようなポップネスを持っているのに対し、この"dogu"という曲はもっとプライベートな曲のように感じる。 彼らのデビュー・アルバムである"How Many Friends Can Die Happily?"のCDリリース時のインタビューでは、「最初は誰にも向けずに作る、というテーマだったんです。」とも答えている。このインディ・バンド・プロジェクト自体、よりプライベートな音楽を作りたいというベクトルでやっているのかもしれない。

この"doqu"という曲は、2014年6月20日に、先日紹介した"SHE TALKS SILENCE"も音源をリリースしているDE.TE.RI.O.RA.TIONからリリース予定の"DOQU"(12 ")に収録されている。同音源の録音には、現在のライヴ・メンバーである須田洋次郎(ミツメ)、PunPun(New House)、YUJI ANDO(golf)、Jun(80kidz)が参加している。ちなみにこのMVはSHE TALKS SILENCEが監督している。